数年前に作ったネタを晒してみるの巻。

『山海経ぽくポケモン図鑑』


関東経の首(ハジメ)を真更(マサラ)の町という。南海の畔に挑む。
北へ二十里。常葉(トキワ)の森といい草木多く虫が多い。
獣がいる。その状(カタチ)は鼠の如くで紋(アヤ)あり。名は比卡超(ピカチュウ)。鳴くとき我が名呼ぶ。(※注1)これを帯びると雷に打たれる。
鈍(ニビ)の街はその北にあり。
人あり。名は剛。岩を好む。
さらに東へ二十里。月見山といい草木なく蝙蝠が多い。
草あり。その状は虫の如くでよく動く。冬現れて夏隠れる。これは万病に効く。
月の精あり。獣の如くで白い毛、よく指を振る。


※注1:鳴くとき我が名呼ぶ・・・名前と鳴き声が同じということ。逆に言うと泣き声から名前が付いたと推測される。




こーいうのクソマジメに作って絵つけて動画にしたらウケるかねえ?

山海経知らん人がみてオモシロいと思えるのかどーかがわからない。どーなんやろ。





以下、山海経の解説。

「山海経」ってのは中国の地理書・・・と見せかけたバケモノ図鑑でして、なかなか味のある挿絵とともにオモシロかったりキモかったりする生物がいっぱい載っている本です。

和訳はいくらかあるんですが、現在簡単に手に入るものは平凡社ライブラリー版のみなんで、上の文は平凡社版を参考に作りました。

他の完訳本は見たことないんですが、中国神話関連の本に山海経の内容が引用されている場合は、大体そのまま書き下し文になってます。
上ので喩えると

「獣有り。その状(かたち)鼠の如くにして紋有り。名づけていわくピカチュウ」

みたいな感じ。






おまけ。原文ぽくしようと思って投げたもの↓


関東經之首曰真更。
北二十里,常葉之森,多草木,多虫.有獸焉,其状如鼠而有紋,其鳴自呼,其名曰比卡超,佩之中雷.

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